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誤解の多いWebサービス

 最近、勘違いされてることが多いのよね、この言葉。あたしは猫だけど、おかまの猫だから、おかま言葉で説明させてもらうわ。

 よくあるのが、Webを採用したサービスのことだ、って思っているオジサンね。だから、ブラウザからチケット予約したり、ネットオークションでモノを売ったり、銀行預金の残高をみたりできるのも、Webサービスの一種にちがいない、って思っているらしいのね。

 でもオジサンのせいばかりじゃない、とも思うのよ。もともと、わかりにくい言葉なんだと思うわ。まあ、人間の言葉なんだからしかたがないけど。猫の世界じゃ、相手が怒ってるのか、誘惑してるのかは、誤解のしようもないんだけどね。

 猫は野菜なんか食べない、って思い込んでいるのとおなじぐらいの、これは誤解なのよ!あたしなんか、サラダが大好きよ!ダイエットにもいいし。なのに人間ったら…。いいわ、話がそれたし、人間のグチなんか言い始めたらキリがないから、このへんでやめとくわ。

 「Webサービス」っていう言葉は、正確にはHTTPアプリケーション(応用)サービスだと思うわけ。通信プロトコルのひとつであるHTTPを採用したサービスの総称。サービスったって、「あーらタケちゃん、おひさしぶり。サービスするわよう」というときのサービスではにゃい。あ、しまった。つい猫語を使ってしまったわ。サービスっていうのは、提供される機能のこと。たとえば、問い合わせに対して、なにか結果を返すようなもの、あるいは、要求された処理を行う(データを更新するとか)ようなもの。テニスでサービスっていったら、サーブすることだけど、こっちはむしろ、リターンって感じね!ボールを受けたら返すのよねサービスって。

つまり?

 HTTPサービスっていう言葉もHTTPサーバと紛らわしいからやめるけど、要はHTTPプロトコルを通信手順として使ったマシン同士の秘密の通信、ってことなのよ。あたしたちが知らないうちに、奴らはこっそり内緒話をしているというわけ。やらしーでしょ。何話してるんだが目にも見えないし、音も聞こえないんだから。

 みんな、Webページは知ってるわよね。じゃあ、どうやってページが送られてくるかは知ってる?HTTPプロトコルを使って、"GET どこぞのページ"とコマンドを送ると、HTTPサーバがそのページの文字や画像を返してくれるの。

 Webサービスも、同じコマンドを使ってリクエストを送るんだけど、返ってくるものが違うんだにゃあ。いや違うのよ。ちゃんと決まったフォーマットでデータだけが送られてくるの。コマンドが「昨年度にもっともたくさん猫缶を売った店はどこか」だったら、「ペットショップ若葉/大阪店」と返ってくるわけ。

 Webページを表示するときような、字の大きさとか、色とかイメージとかは、なし。コマンドを送るのも、人間じゃなく、マシンの奴よ。マシンが勝手に、複数のWebサービスにコマンドを送って、データを集めてくるのよ!

 集めたデータを、どう利用するのかは、まあ、いろいろだけどね。レポートにして印刷したり、別の分析システムに渡したり、あるいは表示したり。でも間違えないで欲しいんだけど、利用する方法は、Webサービスとは関係がないのよ。返事を返すまでがWebサービス。だから、利用する側次第では、たくさんのアイデアにつながるというわけ。

それで?

 Webサービスは規約が決まってるの。まだ発展途上だから、これから変わるかもしれないけど。そのひとつがSOAP(ソ−プ)といって--あら、でもヘンな意味じゃないわよ。Simple Object Access Protocolの頭文字をとってできた言葉よ--フォーマットとしてXMLを使ってるの。

 XMLについては、いろいろなサイトで解説してるから、そっちを見てね。なかなか便利なものよ。あたしは好きだわ。匂いもいいし。

 とにかくWebサービスを実装しようと思ったら、XMLの知識は必須ね。作るにはJavaをはじめ、C++やC#、VisualBasicでも比較的簡単に作れるけど、設計にはXMLの知識と経験がいるわね。

 あ・た・し?もちろん詳しいわよ。だてにIT猫やってんじゃないわよ。でもDTDが好きで、スキーマは苦手だけど…、ん?何のことかって?

 あっ、夕ご飯の時間だわ!ビーフじゃなきゃいいけど。じゃあまたね。(ダッシュで消える)

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