この世界の内部に住んでいるものにとって、コンピュータと地球は同義語です。彼らはコンピュータの内部で生活を営んでいるのです。コンピュータは、マザーボード、メモリー、CPU、ハードディスクドライブなどから成っています。
彼らの一人一人はビットと呼ばれます。と言っても、彼ら同士が「あのビットが」とか「やあ、ビット」とか言っているわけではありません。彼らの名前は番号です。
宇宙に幾つも存在するコンピュータのそれぞれで、ビットの名前の長さが変ることがある理由を、彼ら自身の誰も知りません。
アドレスというのは、メモリー上の住所の事です。プログラムが別のプログラムに作用する時、アドレスを指定して製品を配達したり、逆に受け取ったりします。
ビット達の名前はこの住所と一緒なのです。ですから、メモリーが増えれば増えるほど、OSの土地が増え、OSの土地が増えるほど、アドレスに必要な桁数も増え、アドレスの桁数が増えるほど、ビットの名前は増える訳です。
それがビットの名前が長くなる理由なんですよ。
コンピュータが16ビットだとか、32ビットだとか、64ビットだとか言うのは、この名前の長さのことを言っている場合もあります。
コンピュータの中心となる、非常にビット達の入れ替わりの激しい役所です。
「神の怒り」「ハルマゲドン」「世界の終焉」…呼び名に欠く事のないこの出来事は、ビット達にとって最悪の事態です。世界は洗浄され、メモリーはまっさらになってしまいます。日の光は絶え、草木は枯れ、水源は枯渇します。この状態が歴史に記録されるときは「氷河期」と記述されるので、本文書もそれに従う事にしましょう。氷河期は、マザーボードの役人でさえも、引退してしまいます。そんな時、世界の状態を記憶して、次の間氷河期にすぐに復興できるようにという目的で設計されたのがハードディスクです。
内部には何千億人もの人々を格納できる冷凍睡眠装置があります。昔は、絶対零度で睡眠状態を持続する関係上、宇宙を漂流する「フロッピーディスク」だったのですが、現在では常時作動する放熱板が開発された為、惑星の地下に設置する事が可能となりました。これにより、宇宙へ射出する機構が必要無くなり、格納できる人々の数がグンとアップしました。
これは、宇宙船や宇宙港を含めた、総合惑星間通信システムの一般名称です。一般的に、産業技術レベルが一定以上にならないと機能しません。最先端技術を駆使してワープ航法を生み出し、ありとあらゆるSFの技術を発見する事で、宇宙船の機能は徐々に上昇しています。時には、宇宙港はあるのに鎖国したままでさびれていくコンピュータもあります。
いくらワープ航法を駆使しても、他のコンピュータに到達するにはやはり多くのクロックが必要なわけで、電話回線とかケーブルTVとかいうワープ航路なんかを使ったインターネットに至っては、とてつもないクロック数が消費されてしまうわけです。
全宇宙に張り巡らされたネットワーク網のことを特別にインターネット(the Internet)といいます。全てのコンピュータがインターネットにつながっているわけではなく、多くのコンピュータは、国防上の都合から、ほんの少しの他のコンピュータとしか交流しません。サーバといわれるコンピュータは例外で、時に数えられないぐらいのコンピュータと通信を行います。
ここでは、言葉の説明上必要な項目が手短に説明されています。
コンピュータにさせる一連の動作を記述したもの。メモリーを参照のこと。
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