この関数の目的
abort()は、プログラムの実行を中断する。
定義
#include <stdlib.h> void abort(void);
働き
この関数はSIGABRT
シグナルが捕らえられ、シグナルハンドラが返らない事態にならない限り、異常なプログラムの終了を引き起こす。
出力ストリームがフラッシュされるか、入力ストリームが閉じられるか、一時ファイルが削除されるかどうかは処理系定義である。
処理系定義の「非成功裡の終了」状態が raise(SIGABRT)
によって実行環境に返される。
この関数は、呼び出し元に返ることはない。
解説
exit() との違いは atexit() で登録した関数が呼び出されないことと、 ファイル入出力の後始末をしてくれるとは限らないことだ。本当に異常事態である場合にしか使われない関数である。
リターンコードが何になるかも未定義である。