なにしろ規格なので、曖昧さを残さぬよう言葉には厳密な定義づけがされていて、それは日常用語とは一風変わったものになる。 日本語に翻訳するとなるとなおさらだ。このページでは出現頻度が高く意味がわかりにくい言葉を解説する。
用語 | 原語 | 解説 |
---|---|---|
表現(式文) | expression | 関数呼び出し、演算などの全体のことで、表現の中に表現を入れることもできる。
表現は全体としての値を持つ。たとえば 1 + 3 という表現の値は 4 である。 JIS の規格では式文と呼ばれている。 |
オブジェクト | object | メモリ上の実体のこと。たとえば、自動変数として int i; という宣言をすると、int型の実体がスタック上に確保される。
だが、 int *i; と宣言した時にはint型の実体は確保されず、int型へのポインタの実体が確保される。
「オブジェクト指向」のオブジェクトとは意味が違う。 |
文字列 | string | ヌル文字( '\0' )を終端とする文字の配列のオブジェクト。
先頭の文字へのポインタで表される。オブジェクトのサイズはヌル文字が出現するまでの文字数によって決められる。 |