このヘッダの目的
<time.h>は、時間に関する関数を実装する。
定義済み識別子
働き
NULL
マクロについては、 stddef.h に説明されている。
CLOCKS_PER_SEC
マクロは、秒あたりの clock() の返り値である。
size_t
型については、 stddef.h に説明されている。
clock_t
、time_t
型は時間を表すことのできる算術型である。
struct tm
型は、展開時間と呼ばれる、カレンダー時間の部品を持つ型である。
この構造体は少なくとも以下のメンバを順不同で持たなければならない。
メンバの概要と通常の値域はコメント内に記述されている。
int tm_sec; /* 最後の分からの経過秒 -- [0, 61] */ int tm_min; /* 最後の時間からの経過分 -- [0, 59] */ int tm_hour; /* 真夜中からの経過時間 -- [0, 23] */ int tm_mday; /* 月のうちの日 -- [1, 31]*/ int tm_mon; /* 一月からの経過月数 -- [0, 11] */ int tm_year; /* 1900年 からの経過年数 */ int tm_wday; /* 日曜日からの日数 -- [0, 6] */ int tm_yday; /* 一月一日からの日数 -- [0, 365] */ int tm_isdst; /* サマータイム(Daylight Saving Time)フラグ */
tm_isdst
の値が正なら、サマータイムは有効であり、ゼロなら無効であり、負なら不明である。
解説
サマータイムとは何か? 日本では使われていないが、欧米では一日が長い春から秋にかけての期間で時間を一時間早める制度があり、 サマータイム、夏時間、 Daylight Saving Time などと呼ばれている。 サマータイムを実施する期間は国と地域によって異なるため、 isdst を参照するのが一番確実な確認方法である。