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 クラウドは雲

 「クラウド・コンピューティング」ってのは、最近急に出てきた言葉よねえ。あ、あたし、おかま猫のにゃーみん。よろしくね。

 ところで「クラウド」って「雲」のことよね。そう、この言葉自体も「雲をつかむような」言葉なので、わかったようなわからないような、わかってるつもりになりがちなので要注意なのよン。

 どうやら最近の業界の動向を見る限り、クラウド・コンピューティングってのは「インターネット上にある不特定多数のサーバを使っていろいろやる」っていう広い意味でのクラウド・コンピューティングを限定して、 「インターネット上の特定サービスを有料で使う」と言う意味に誘導しようとしている感じなのよね。

 そりゃ商売だからねー。やむを得ないかもねー。でも、若葉塾を受講している良い子の皆さんには、あまり狭い意味に捉えて欲しくないのよねー。 だって「有料で」ってことになったらあたしたちには全然縁の無い世界の言葉になっちゃうし、無料のカレンダーだのメールだの、表計算だのが提供されているサイトもあるけど、だた使うだけじゃない?う・け・み、よ。猫の社会じゃ、受身になったら喧嘩はマケなのよ!

 せっかく「雲」なんだから、わけのわからない森羅万象、未知の世界をイメージして欲しいわ。 だれかさんが「よしよし、これは金儲けできるぞ」なーんて魂胆で用意したものを、「わーい便利だ!」と飛びつくだけが能じゃないでしょ!?自分の脳みそをメいっぱい使わないと、すくボケるわよ!

 広い世界のクラウド・コンピューティング

 そこで、「作って使う」をモットーとする当塾では、広い意味でのクラウド・コンピューティングを実践することを推奨します。では、具体的にどんな例があるかを紹介するね。

 Webサービスのときに説明したけど、インターネットを本当に有効に活用するには、ある程度の整理された情報が自由に大量に取得できる必要があるのね。
 それを容易にするのがWebサービスで、決まったフォーマット(XML)で決まった手順で情報を提供するために、「情報の集積」が容易になるわけなの。

 そんな風にインターフェイスを規定してカッチリとやりとりするのもいいんだけど、現状ではWebの世界は、めいめいが好き勝手にサイトを作って、凝ったデザインにして、javascript使ったりFlash使ったりやってるわけで、「カッチリしてない」よね?  そのうえどこに何があるかもはっきりしない。あるかないかもわからない。書いてあることが、本当なのかウソなのかもわからない。だから「クラウド」なのよ!まさに雲をつかむような存在なのですよ!

 これらを使っちゃえ!というのが、究極のクラウド・コンピューティングなんですってば!!有料もへったくれもありませんって。いちばん進んだ例をあげると、クロウラーってのがもっとも古いかな。検索ロボットなどに使われているプログラムで、勝手にリンクをたどってどこになにがあるか探ってくるもの。
いやもっと古いのがあった!ポートスキャンなどのハッキング・プログラムが古い!ランダムなIPアドレスにアクセスしてサーバの脆弱性をさぐるもの。どちらも対象が限定されていないし、目的も限定されていなくて、エンドレスに活動するよね?

 比較的最近では、ネット上に存在するキーワードをランダムに集めて、キーワード間の関連を図示したり、急に出現頻度が増えた単語を見つけてきて、流行を先読みしたりする試みもあるわ。だけど、どっちかっていうと目的が決まっていないほうが面白いと思うんだにゃ。

 クラウドの由来は、右のような図がインターネットをあらわすのに良く使われたからなんだけど、なぜ雲の絵だったかというと、まさしく「よくわからないから描けない」という理由からだしね。 これを使って何かが出来る、その何かはわからない。そんな「発見的」プログラムを作ってみたくない?「データ・マイニング」という結構むづかしい言葉があるんだけど、大量のデータから無目的に何かを見つけようとする手法のこと。インターネット相手にこれをやる、それがクラウド・コンピューティングだと思うの。

クラウド・コンピューティング
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KC